Dairy Log

人生折り返しの今を後悔なく生きるために。

「太陽の坐る場所」読了

「太陽の坐る場所」辻村美月

直木賞作家の、痛いほど切ない青春の傷を描く小説。誰にでもある青春の陰にある心の傷に向き合いながらも、生きていくかつての少年所少女たち。
今年もあの子はクラス会に来なかった――。高校卒業から十年。元同級生たちの話題は、人気女優となったキョウコのこと。クラス会に欠席を続ける彼女を呼び出そうと、それぞれの思惑を胸に画策する男女たちだが、一人また一人と連絡を絶ってゆく。キョウコがかたくなに来ないのはあの頃の出来事が原因なのか…...? 思い当たるのは、幼くも残酷だった日々の出来事。謎に迫るうちに、えぐりだされる過去の傷。教室内の悪意や痛み、十年後の葛藤、挫折そして希望を鮮やかに描く。。」

 

映画化されていたことを知り、読んでる途中でその予告動画を見てしまいからくりを知ってしまった。アホなことしたー。何も知らずに読んだほうが絶対面白い。
高校時代の、特に女子の一番人気グループ、みたいなのはとてもよく分かる。こういうグループに属したい女子は多い。そして必ずここまでではないけど女王がいる。登場人物のうちの5人、それぞれの視点で描かれていくけど、この人はこうだと思ってたけど真実は違った、とかドロドロの伏線はちゃんと種明かしされてスッキリした。響子、過去は反省してこれからは正しく自分の道を自信を持って歩めますようにと思える読後感だった。ほんと、辻村さんは女子高生の複雑な心理描写が巧い。

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